馬場五番丁

f:id:cho0808:20120303154649j:plain:left【消滅した年】昭和41年(1966年)
【現在の町名】東山三丁目、小橋町
【感想・雑記】今回の馬場五番丁は前回、馬場二番丁の回のアンサー編です。
いつもは手抜きでネットからの情報を安易にリンクさせちゃってますが、ネットじゃ答えが見つからなかったので今回はまじめに図書館まで行きました。それに、何だかんだいっても紙になった情報は信頼性がちがいます。

【問い】東山は、卯辰山またその寺院群を指す昔からの呼び名だった?
【答え】はい。正確には卯辰山の別称のひとつ、だったようです。東山のほか、向山、臥竜山、夢香山、茶臼山など多くの別称をもつらしいです。もしも臥竜一丁目とかだったらけっこう強そうですが、ひがし茶屋街の幽玄な雰囲気には少し似つかわしくありません。だけど茶臼一丁目じゃなんとなく弱そう。。。町名的には東山や向山あたりが「おさまり」がよかったのでしょうね。
ちなみに町の名前は、市側と町側(町内会)の話し合いで決められたそうですが、馬場の町の人々が、馬場の名前を捨てた理由は結局わかりませんでした。
東山は、大半が馬場小学校の校区域(金沢では校下といいます)です。その馬場校下の町内会長たちが寄り合って、やれ、
東山だよ 卯辰よ馬場よ 茶臼じゃ恋の 花咲かぬ♪
などと、愛宕・ひがしの茶屋街で、都々逸のひとつも唸っていたのでしょうか。

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小橋町・飴の俵屋
[参考文献:1.『角川日本地名大辞典 17 石川県』:1981:角川書店、2.『金沢百年 町名を辿る』:1990:読売新聞金沢総局]
[発見日:平成24年3月3日]