八幡町

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【消滅した年】昭和41年(1966年)
【現在の町名】東山一丁目、東山二丁目
【感想・雑記】前回、鍛冶八幡さん(安江八幡宮)をご紹介したつながりで、今回は八幡町の紹介です。読み方は「はちまんまち」です。卯辰山のふもと、卯辰山麓寺院群のあたりにありました。東山の名のもとに消された町の一つです。町名の由来は、この地にあった卯辰八幡宮によるそうです。

養老2年(718年)創建の卯辰治田多聞天社があった土地に、慶長4年(1599年)、卯辰八幡宮が建立されました。慶長4年といえば前田利家公がなくなった年です。本当は利家公を主祭神とした神社を建てるつもりだった二代藩主利長公ですが、当時は家康暗殺の嫌疑もかけられる不安定な情勢下にあり、公然と祀るのを憚って、八幡さまと合祀という形をとったようです。
その後、藩の財政難で荒廃していた卯辰八幡宮に代わって、明治6年(1873年)、西町(現尾山町)に尾山神社が建立されました。現在はこちら尾山神社に、利家公が主祭神としておまつの方とともに祀られております。そういえば、本日6月14日は利家公の金沢入城の日ですね!!

いっぽう卯辰八幡宮のほうは、明治11年(1878年)に、卯辰の別称である「宇多須」神社と社号を改めました。こちらも、安江八幡宮とともに金沢五社の一つとして残っておりますよ。ひがし茶屋街からもほど近いので、観光でお越しのさいはぜひお立ち寄りください。節分祭は芸妓さんが豆まきするので有名ですよ。
以上、ここまでの大半がウィキ先生の教えでした。せんきゅー、先生!
あと、これはかなり個人的な情報ですが、この旧町名を発見したおうちは、高校のときの数学の先生宅でした。ありがとー、先生☆

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宇多須神社
[参考文献]ウィキペディア(尾山神社)石川県神社庁HPきまっし金沢HP、石川県:歴史・観光・見所HP
[発見日:平成24年1月22日]