笹下町

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【消滅した年】昭和42年(1967年)
【現在の町名】寺町五丁目、野町三丁目
【感想・雑記】笹の葉さらさら軒端に揺れる お星さまきらきら金銀砂子
昨日は新暦の七夕でしたが、金沢はあいにくのくもり空でしたね。牽牛星さんと織女星さん、次は旧暦の七夕に期待しましょう。今年は8月24日だそうですよ。
ところで冒頭の七夕さまの歌ですが、最近まで「金銀砂子」の意味がわかりませんでした。何となく、短冊につかう金色と銀色の折り紙の話かと思ってました。あの折り紙の金色と銀色ってつかいにくいですよねー。あ、ちなみに金銀砂子とは、星がきらきらと、砂をちりばめたように金銀かがやくさまを歌ったものだそうです。
七夕さまの歌の「砂子」は「すなご」ですが、「いさご」とも読みます。とつぜんですが神奈川県川崎市のJR川崎駅の駅前の町名は川崎区砂子一・二丁目、旧町名は砂子町です。読み方は「いさご」のほうです。三角州(デルタ地帯)の砂だまりを「崎」と呼ぶのだそうですが、まさに多摩川の崎が「川崎」で、砂だまりが「砂子」…ということで川崎と切っても切れない関係の川崎・砂子町なのでした。

閑話休題
笹に関係のある地名ということで、笹下町です。いつものごとくゴーインです。読み方は「ささかまち」です。名前が仙台名物っぽいですよね。ゆるキャラにでもいそうな名前です。横浜の上大岡近くにも同じ漢字を書く町がありますが、あちらは「ささげ(まち)」です。
笹下町は一ノ小路から三ノ小路までありました。けっこう古い町家風建築の家々が並ぶ金沢らしい界隈で、大好きなお散歩エリアですが、残念ながら「小路」の付いた旧町名は発見できませんでした。本日で3度目のチャレンジですのでもう難しいでしょう。というわけで、今回もデンチューさんでご勘弁ください。せめてものお詫びの気持ちとして、ペラペラスチールでは最古の昭和33年(1958年)モノをご用意いたしました。こいつの発見場所は笹下町三ノ小路です。
笹下町の由来は、一帯が竹やぶだったことに由来するそうですが、今でも町内から見える金剛寺の敷地には竹やぶが生い茂っていて、にび色の空になかなか幻想的な雰囲気でした。写真じゃちょっと伝わりにくいですが。。。

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金剛寺の竹林
[参考文献]川崎市HPいいね金沢
[発見日:平成24年7月8日]