象眼町

f:id:cho0808:20120122153407j:plain:left:h300【消滅した年】昭和40年(1965年)
【現在の町名】笠市町、安江町
【感想・雑記】更新も滞りがちですみません。本業であるサラリーマン家業が忙しく、モーレツにはたらいてたら、おとといあたりからセキがコンコン、フシブシがズキズキ、カラダがブルブル、ハナミズがジュルジュル、アタマがガンガンで、今朝病院にいったらA型インフルエンザと診断されました。でも思ったほど体はだるくないっす。会社公認で仕事を休める(?)こともあって、ようやく、さがす会活動報告再開、といったところです。

さて、本日ご紹介は象眼町。読み方は「ぞうがねまち」だそうです。「ぞうがんまち」とか「ずがねまち」とも読むそうです。象さんの目とは一風変わった町名です。と思ったら「象眼象嵌(ぞうがん)」とは、日本の伝統的工芸技法のひとつだそうです。藩政期、この町内に象嵌師とよばれる職人が住んでいたことからつけられた名前だそうです。ちなみに、場所は某シネマでおなじみ、鍛冶町のおとなり筋にあたります。

さらに詳しく象嵌について調べました。象嵌とは「金属、陶磁器、木材などに模様を刻み込み、そこに金銀その他の材料をはめ込んで装飾を施した工芸品のこと」(石川新情報書府HPより引用)だそうです。いわゆる彫金ってやつみたいです。京象嵌、加賀象嵌などの種類があって、金沢のはもちろん加賀象嵌です。加賀象嵌は金属象嵌で、2代藩主の前田利長が京都から後藤琢乗を招いたことにはじまります。主として平象嵌と糸象嵌を用いて、金銀、四分一などの・・・といよいよ自分で言ってる意味が分からなくなってきたので詳しく知りたい方は、こちらこちらなどをご覧になり、工芸(クラフト)分野で、ユネスコ・クラフト創造都市ネットワークに認められた金沢の伝統工芸をご堪能ください。

ところで、お父さんが象嵌師だった金沢三文豪のひとりといえば、泉鏡花です。彫金・象嵌細工師の父清次と、能の一派である宝生(ほうしょう)流の重鎮シテであった松本金太郎の妹・鈴の子として明治6年(1873年)、下新町に生まれました。本名は泉鏡太郎。現在、生家跡には泉鏡花記念館が建っています。先週の日曜まで、特別展「泉鏡花×中川学 絵本『化鳥』原画展」が開催されていました。中川学さんという気鋭のイラストレーターによって書かれた絵本『化鳥』の原画が見られる展示会でした。
『化鳥』は、鏡花らしい不思議で幻想的な世界の書かれた、子どもでも読める絵本になってます。イラストもそうですが、全体的な装丁がすばらしい!もちろん購入。原画展は終わってしまいましたが、絵本は全国どこでも購入できますよ。あ。これステマじゃないからね。

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象眼町付近を走る金沢ふらっとバス・此花ルート(上)
絵本『化鳥』(なかは公開できませーん)(下)
[発見日:平成24年1月22日]