桜畠一番丁

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【消滅した年】昭和38年(1963年)
【現在の町名】寺町一丁目
【感想・雑記】福岡、というか博多なうです。更新頻度ガタ落ちです。桜の季節もとっくにすぎてしまいました。かなり時期を逃した感のある旧町名ご紹介です。その名も桜畠。残念ながら電柱さんしか発見されませんでした。消滅した年の昭和38年モノ、「桜畠一線2」と書かれたデンリョク系番号札と年月表記のないタイプZの番号札、「桜畠一番丁線2号」とのコラボです。

町名の由来はずばり、この町域一帯に桜の木が植えられていたことによります。桜以外にも柿、栗、ブドウ、ツバキなども植えられていたそうです。かつては泉野村で、荒地だったところが藩政期に開拓されたのだそうです。場所は以前にご紹介した石伐町のお隣り、重伝建地区の寺町台地の上にあたります。ちょうど金沢城から犀川越しに寺町台を見たときの眺めをよくするために桜の木がたくさん植えられたのだとか。

さて、石伐町に続く坂道といえば、Wの形をした通称W坂の石伐坂が有名ですが、そのすぐお隣りにあって、石伐坂とちがいまっすぐ寺町台にのぼる坂が桜坂です。桜坂をのぼりきったあたりが桜畠十番丁です。
「桜坂」といえば、ガリレオの好調なあの人の歌が思いつきますね。桜坂というからにはさぞかし桜並木びっしり、桜盛りだくさんな坂かと思いきや、しだれ桜が坂の途中に2、3本ほどあるだけです。桜畠町内も住宅街となっており、今や桜畠と呼ばれた頃の面影はほとんどなくなっておりました。
とはいえ、犀川河畔の桜の時期にぎりぎり間に合いましたので、とりあえず桜坂付近の写真でもアップしておこうかと思います。
次回更新はいつになることやら。。。

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犀川にかかる桜橋からW坂と桜坂を望む(上)
桜坂に咲いていたしだれ桜(下)
[参考文献:いいね金沢(旧町名〜現在の町名一覧)いいね金沢(歴史のまちしるべ標柱一覧)
[発見日:平成25年4月14日]