新竪町三丁目
【現在の町名】新竪町三丁目
【感想・雑記】最近、おしゃれ家具やおしゃれ雑貨、おしゃれカフェなどで全国的にも注目度が高まっているとか、の新竪町商店街ですが、この新竪町商店街のあるのが、今回ご紹介する新竪町三丁目です。あれ？ということは今回ご紹介する新竪町三丁目は旧町名ではないということですか？はい、そうです。新竪町は「しんたてまち」と読みますよ。
この新竪町、じつは一丁目と二丁目はありません。新竪町には三丁目しかありません。今回、旧町名をさがす会の主旨にまったく反する現役町名のご紹介となりますが、長男(一丁目)と次男(二丁目)を失ったかわいそうな三男(三丁目)のご紹介なので、不憫さに免じてここは一つ許してやっていただきたい。ご紹介する住所表示した木の板も相当古そうなかんじがしますし、ご紹介するだけのお宝的価値はきっとあるはずです。
新竪町のように一丁目や二丁目がなくて三丁目しかない、というのはすでにご紹介の観音町三丁目と同じです。東京で言えば、一丁目が内神田になってしまった神田多町二丁目や神田司町二丁目も同じです。ディズニーの国のある舞浜にも、舞浜一丁目はなく舞浜二丁目と三丁目のみなのだそうです。
ところでここ、新竪町小学校校下は、新宿区の旧牛込区や市ヶ谷地域のように、現役の旧町名が多数残っている地域なのです。グーグルマップなどをみていただくとわかりますが、広坂交差点から金沢歌劇座前〜鱗町〜桜橋〜寺町五丁目へと続く、通称"本多通り"をへだてた西側の区域は、住居表示に反対して、下本多町、里見町、油車、鱗町、枝町、水溜町、大工町、池田町、杉浦町、十三間町などなど、いかにも旧町名らしい名前の宝庫となっているのがわかります。一方、"本多通り"の東側の区域は住居表示が実施されて幸町などとなってしまい、このとき新竪町一丁目と二丁目は消滅してしまいました。それにしても、たった道路一本で町の存続の運命がわかれちゃうんですねー。
ちなみに今回、新竪町一丁目はちゃんと発見しています。新竪町の歴史については、近いうちに新竪町一丁目とともにご紹介したいと思います。新竪町の回、第一回はひとまずこれにて。
