【石川縣石川郡】鶴来町本町二丁目

f:id:cho0808:20140503175236j:plain:left:h300【消滅した年】平成17年(2005年)
【現在の町名】白山市鶴来本町二丁目
【感想・雑記】平成の大合併から早いもので10余年経ちました。旧町名をさがす会としては、市町村合併による消滅は本来捜索の対象外なのですが、「石川縣」と旧字体で書かれた歴史のありそうな旧町名を発見しておりましたので、いつもどおり例外的にご紹介したいと思います。

旧石川郡鶴来町は、金沢市の南のほうに位置する郊外の町で、金沢の市街地から15kmほど離れています。平成17年(2005年)、いわゆる平成の大合併により、松任市美川町のほか、白山麓の5ヶ村(河内村鳥越村吉野谷村尾口村白峰村)と合併して白山市となって消滅してしまいました。

白山市、ということで、白山の話題にも触れたいと思います。白山は、石川県(白山市)と岐阜県(白川村)にまたがる標高2,702mの山で、富士山や立山とともに日本三名山(三霊山)といわれる山でもあります。養老元年(717年)、泰澄上人による開山と伝えられておりますので、昨年の平成29年(2017年)がちょうど開山1300年にあたる年でした。絶好のタイミング逃しちゃってた!しまったよ!

さて、その白山ですが、古くから白山信仰のある霊峰として知られており、白山比竎(比め)神社は、全国に二千社以上あるといわれる白山神社の総本社です。鶴来町は、その白山比め神社の門前町(鳥居前町)として、古くから市場が開かれるなどして栄えてきたそうです。ちなみに白山比め神社は、加賀国の一之宮で、地元では「しらやまさん」の名で親しまれています。

ところで、しらやまさんは加賀国一之宮なのに、なぜか白山市三宮町にありますが、その白山市三宮町は、平成の大合併までは石川郡鶴来町三宮町でした。そして、昭和の大合併前の昭和29年(1954年)までは石川郡一ノ宮村(大字)三宮で、その3年前の昭和26年(1951年)までは石川郡河内村(大字)三宮で、さらにさかのぼること、明治の大合併前の明治22年(1889年)までは石川郡三宮村だったのです。つまり長い目で見ると、しらやまさんは鶴来町にあったといっていいのか、はたまた河内村なのか何なのか、非常に断定しづらいところもあるようなないような感じということなのです。まあ、鶴来町河内村も合併しちゃって今は同じ白山市なので、ちっちゃいことは気にしない!
なお、しらやまさんへは、つい最近まで、北陸鉄道石川線野町駅から加賀一の宮駅までのびていたのですが、平成21年(2009年)に廃駅となり、鶴来駅が終点となってしまいました。ただ、風格のある駅舎や線路跡がまだ残っておりますので、廃線マニアの方は是非お越しください。

ということで、今回、石川縣石川郡鶴来町本町二丁目の紹介を一切しないままお時間がきてしまいましたので、次回完結編、地図マニアの方必見の内容でお届けする予定です。

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加賀国一之宮のしらやまさん(白山比め神社)(上)
今も残る加賀一の宮駅舎(中)
北陸鉄道金名線廃線跡(下)
[参考文献:ほぼウィキペディア
[発見日:平成26年5月3日]