大衆免片原町

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【消滅した年】昭和41年(1966年)
【現在の町名】森山一丁目
【感想・雑記】前回に引き続き、大衆免かつ電柱デンリョクです。今回は、時代もややくだって昭和42年(1967年)。消滅した年が昭和41年(1966年)なので、またもや厳密な意味でのわれわれの探すべき旧町名ではございませんです。。。
金沢で発見されるデンリョク系(※)の電柱番号札、当社調べによりますと、どうやら昭和33年(1958年)以降はカマボコ型ではなくなり、今回のようにペラペラのスチール板状態になっています。長引く景気低迷で、おつまみがカマボコから酢昆布に格下げになってしまったかのようです。
※ 電柱番号札には大きくデンリョク系とデンデン系があります。デンデン系はデンリョク系よりも位置ずれが大きいような気がします。興味のあるみなさまは、昔の地図を持って、ご自分の町の電柱番号札をチェケラください。

ところで、この大衆免片原町ですが、出典元によって大衆免が付いたり付かなかったりしてます。
【大衆免片原町】派
 ・かなざわ復刻地図(刊行社:2006)
 ・金沢市街図(昭文社:1964)
【片原町】派
 ・金沢市ホームページ
 ・角川日本地名大辞典(角川書店:1981)
うーん。どちらが正しいのでしょうか?しかも金沢市の調べによりますと、「片原大衆免砂走(かたはらだいじゅめすなわせ)」という別名もあるらしいです。その他、片原抜きの「大衆免沙走(砂走)」という別名も見られ(→森山公民館:森山校下マップ)、ヨハン・リーベルトがアンナ・リーベルトでニナ・フォルトナー、グリマーさんだかノイマイヤーだか、名前があるのかないのかもわからなくなりそうです。

なお、大衆免といえば、松任(現白山市)が生んだ女性俳人加賀千代女が18歳のとき嫁いだ先として知られています。

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千代女の里俳句館(北陸本線松任駅下車 徒歩1分)
[発見日:平成年3月4日]