泉寺町

f:id:cho0808:20120630170407j:plain:w400 
【消滅した年】昭和42年(1967年)
【現在の町名】野町一丁目、寺町五丁目
【感想・雑記】七夕も終わって、もうすぐお盆ですね。え?お盆って8月15日ごろでしょ?とかいってるそこのあなた。ブー。不正解。田舎者だとばれちゃいますよ。お盆は、盂蘭盆会(うらぼんえ)といって、本来は7月15日を中心に行なわれるものなのです。かつては旧暦で行なっていたようですが、いつしか月遅れの、新暦8月15日前後を旧盆として迎えるのが一般的になったのだそうです。七夕も似てますな。8月6〜8日は月遅れで仙台七夕まつりですよね。まあ、そもそも七夕はお盆行事ですしね。ちなみに沖縄、奄美などのお盆は、今でもきちんと旧暦の7月15日に行なうらしいですよ。
そして、東京・川崎・横浜などの都心部や、静岡県各地、根室、函館、熊本などは新暦7月15日あたりにお盆を行ないます。われらが金沢もしかり、なのですが、それはあくまで旧市街のみ。郊外のほうは8月です。ほかのとこも同じかんじかな。7月がお盆なのは「街」の証拠なのです。

えー毎度毎度、枕がこうも長くっちゃいけませんや。お盆といえばお寺…ということで、今回はお寺の町、泉寺町のご紹介です。泉寺町(いずみてらまち)は、元和年間(1615年〜1624年)、市中に散在していた寺院群を現在の寺町台地へと移したのがはじまりだそうです。場所は、犀川大橋から蛤坂(はまぐりざか)をのぼって直進したあたりで、旧町内には有名な観光地、忍者寺こと妙立寺(みょうりゅうじ)があります。隠し階段、隠し部屋、落とし穴、地下通路などがある忍者屋敷のようなお寺です。忍者がいたわけじゃないのよ。でも、あたりのお土産屋さんは忍者グッズでいっぱいです。また、ここ泉寺町からお隣りの蛤坂町につづく界隈は、「旧蛤坂町区域」として寺町台伝統的建造物群保存地区に指定された、由緒ある伝統建築の立ち並ぶ地域です。旧鶴来街道の起点でもあります。

最後に、お盆ですので昔日を振り返って懐かしむ時間にしたいと思います。この界隈は高校時代の通学路でした。チャリ通(自転車通学のことです)片道45分のうち、朝の時間で約35分付近。体力の限界寸前のなか、町の歴史の重みを全く感じることなく、遅刻ギリギリで3年間疾走した町並みです。犀川大橋詰交番前から青信号になったと同時に蛤坂を全力でかけあがると、坂上の蛤坂交差点をわたる信号がぎりぎり間に合うタイミングだったのを思い出します。今も同じなのかな?そんな思い出の町なのですが、お隣り蛤坂町がどうしても見つかりません。。。ありそうでなさそう。

f:id:cho0808:20120706095706j:plain:w210 
f:id:cho0808:20120706094610j:plain:w210 
忍者寺の妙立寺(上)
金剛寺の門前からみた泉寺町界隈(下)
[参考文献]角川日本地名大辞典ウィキペディア(お盆)いいね金沢
[発見日:平成24年6月30日]